免疫（体内の治安維持部隊）
免疫とは、自己と非自己を識別し、非自己を排除する生体防御システムです。
免疫には、
細菌やウイルスを侵入させないようにする粘膜免疫と、
侵入した細菌やウイルスと戦う全身免疫があります。
粘膜免疫
目・鼻・腸管などではたらく免疫で、最も重要な免疫の要は腸である。
粘膜には、IgA 抗体という、菌やウイルスを追い払う役割をする抗体が多く存在する。
IgA 抗体は、多くの種類の菌やウイルスに対応することができ、病原体にくっつくことで、病原体を無力化することができる。
そして、病原体と一緒にそのまま便などですみやかに体外へ排出される。
全身免疫
全身の血液中・リンパ液中に存在し、体内に入ってきた病原体を撃退する。
①体内に病原体が侵入
②好中球・マクロファージが病原体を貪食する / NK細胞が病原体を直接退治
③好中球・マクロファージは、ヘルパーT細胞に病原体の情報を伝える
④ヘルパーT細胞は、B細胞に抗体を作るように指令を出す
また、NK細胞にがん細胞を退治するよう指令を出したり、キラーT細胞に感染した細胞を退治するように指令を出す
⑤B細胞は、病原体を倒す武器である抗体を産生する抗体産生B細胞に変身して病原体を倒す武器である「抗体」を作る
⑥B細胞の一部は、病原体の情報を記憶するメモリーB細胞として長期にわたり生存し、次の侵入に備える
